かみじょう.com

4浪大学生の価値観をつづる。

みんなの”当たり前”と違う道を進む人へ

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いやあ皆さん、春ですね。
新学期が始まりますね。
 
ここでブラックなQ&Aコーナー!!!!(唐突)
 
 
Q. 志望校に受からず、浪人が決定しました。不安です。どうしたらいいでしょうか。
 
A. ここに普通に4浪した人間いるんで大丈夫ですよ。
 
 
Q. 大学の講義をサボり続けてしまい、留年になりました。みんなから1年間遅れている気分です。人生に絶望しています。
 
A. ぼくは4浪なんで、4年間遅れてるってことになりますし、問題ないと思います!
 
 
Q. なんかもう全てどうしようもなくて不登校になりました。どうしまs
 
A. ぼくも同じような経験してる(これは今度書く)上に4浪してるので大丈夫です!!
 
 
Q. うつだしn
A. ぼくも同じ経験してる(これも今度書く)し4浪だから大丈夫!!!!
 
とまあ、「レベル(浪人数)を上げて物理(n=4)で殴ればいい」感が否めませんが、今日の言いたいことはほぼこれで終わりです(雑)
 
 

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わかる人にはわかる、レベルを上げて物理で殴る図(一部修正済)

 
これ書いてて思ったんですけど、4浪って言葉、意外にパワーワードなんじゃないですかね。
大学生相手には言うに困ったら「ちな俺4浪だけどお前何浪?w」で完全なマウント取れるような気がする。ないか。すいません。
(5浪以上の人いたらひれ伏すので教えて下さい。)
 
 
ちなみに初っ端から4浪ネタをボンバーマンみたいにぶち込んでる僕ですが、実際の大学生活を話すと至ってふつーです。
 
同級生はタメ口で話しかけてくるし、僕もタメ口で話すし、年齢関係なく上級生には基本的に敬語です(これは僕の個人的なルールでもあります)。
自分の年齢が理由で周りから浮くような経験もほとんどありません(ネタにはされますがw)
 
そういう意味では、恵まれた環境にいるなあと思います。みんなありがとう。
 
 
そんな僕が今回書きたいのは、いわゆる「当たり前」とは違う道に進む人へのメッセージです。
浪人、留年、休学、退職、不登校などなど。
 
それぞれ立場は違えど、どの選択も本人にとっては難しい・しんどいことであることが少なくないと思います。
 
例えるなら、みんなが寄り道せずにまっすぐ人生を進めてるように見える中で、自分だけが遠回りして道草を食ってるような感じ。
しかもその道草が美味しいならいいんですが、大抵ゲロまずく感じるんですよねw
 
特に日本では高校卒業→大学卒業→新卒採用という極太のレールが地面に敷かれているので、そこから外れることに対しての恐怖感や抵抗感は他人が想像する以上だと思います。
 
 
それに関連して一つエピソードを話すと、先日大学のキャリアガイダンスとやらが実施されて、どうやら出席が必須らしいので行ってきたんですね。
実際に何をするイベントなのか当日まで知らなかった(時間すら間違えてた)んですが、会場に着いてみると資料を渡されるんです。
 
パッとそれを見てみると、某就活大手M社とR社のものでした。
そこにはデカデカとかかれる「就活はもう始まっている!」的な文字が。。(ちなみに、僕は新2年生です)
 
そしてガイダンスが始まると、M社の担当の女性が登壇して突然語り始める「就活に備えて○○をしなければいけない!!」系講話。
 
「2年生の夏が就活に向けては大切!」
 
「経験を増やすこと、これが今の時期は大事です!!」
 
「就活までに自己分析が出来るようになりましょう!!!」
 
と、終始このような内容を語り尽くして下さいました。
僕はキャリアガイダンスという名前から、「あ~、教授とか第一線で活躍してる人が今までどういう人生の決断をしてきたのか話す会なんかな~」とか勝手に思ってたんで、唐突に始まった就活への対策講座に中々驚きを隠せませんでしたがw
 
それでもそのまま謎の就活講座(キャリアガイダンス)は着々と進み、僕の履修登録も進み、いざ終了というところでM社R社両方の人(キャリアウーマン系女性)が突然こう切り出します。
 
「では今日帰るとき、渡した資料にある就活対策サイトの登録用紙を必ず私たちに提出して下さい!」
 
そのときの僕の反応はこんな感じでした↓
 

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(思わず出る真顔)
 
「キャリアのガイダンスと思って出席したら、就活サイトの登録ガイダンスだったぜ……」
「いや、どうする?提出だってこれどうする?」
「え、キャリアのガイダンスどこいった?(混乱)」
 
と想定外の事態に僕の脳は追いつかず、両社からの「必ず出して帰って下さいね!!!出口で回収します!!(念押し)」の声は遠くこだまし、僕は無我夢中でペンを取り名前住所電話番号学年学部を書き提出に……
 
 
とはなりませんでしたがw
まあ何も書かずにそのまま出ていきましたよね。
 
出口で「回収してます!!!!!!!」と担当の女の人から声をかけられましたが、特に気にしませんでした。
ちなみに出ていくタイミングが同時くらいに他にも出してない学生がいて「出さなくていいんですか?責任取れませんよ??」とか言われてたというw
 
いや、自分の人生に対する責任をリ○ナビとマ○ナビに取ってもらっても困るんですけどねw
ていうか、大手就活サイト経由で4浪した奴を新卒で取る企業あるんかいな。
 
 
この件は一見すごく小さいことですが、ここに日本の縮図があるなーと思いました。
先に言っておくと、僕は大手就活サイト自体を否定したいわけではありませんし、それを使ってる人はうんたら~(人と違うぜアピール)ということを言いたいわけでもありません。
ていうか、実際に数年後自分が使ってる可能性も普通にあります。
もっと言えば、僕も今マ○ナビバイトで普通にゴールデンウィークのバイトを選んだりしてるわけですw
 
たぶん来てくれたR社M社の人からしても、ただ純粋な気持ちで「登録してもらうのが当たり前だし、してもらわなかったら学生に不利益になる」と考えていたんだと思います。
実際ほぼ全員の学生が登録用紙を渡してたわけですし。
 
でも僕が恐怖を感じたのは、あまりにもその「当たり前」が「当たり前」でありすぎるっていうところです。
 
大学がキャリアガイダンスと称して、大手就活サイト運営企業の社員を呼ぶ。
その社員の人が「必ず自社の就活サイトの登録用紙を出して行って下さいね」「出さなかったら責任取れませんよ」と何の疑問もなく言ってくる
これって、全員がマ○ナビとかリ○ナビを使って、みんな揃って就活をすることを前提に話をしているんですよね。
 
大学入って、インターンして、就活して、お揃いの黒いスーツを着て、みんな一斉に就職する。それが当たり前だし、そういう世の中であるということを改めて思い知った出来事でした。
(そして、そこに大学が加担してるのにめっちゃ違和感を感じたので登録用紙を出さなかったわけですが)
 
 
まあなんかけっこう話がずれたように見えますが、僕はこういうのが最初の方に書いた高校卒業→大学卒業→新卒採用という極太のレールだと思います。
今回は大学生の就活の話でも、こんな感じの「当たり前」はそこら中に転がってるわけです。
 
「高校生は現役で大学合格するのが当たり前!特に女子が何浪もするなんておかしい!」
 
「1浪以上の人は大学行く価値ないよ」
 
「大学で留年とか休学なんて、就活のときに評価下がるだろ」
 
不登校になったらもう社会に戻れないよ」
 
とまあ、枚挙にいとまがありませんよね。
 
そして、多くの人が「当たり前」のレールに乗って生きた方が幸せだということも分かっています。
それを否定するつもりは全くありません。むしろ僕にとっては羨ましいし、心の底から応援しています。
 
それでも、そんな中には、みんなの「当たり前」から外れないと人生を前に進めないがいると思うんですよね。
 
僕も含めて。
 
 
ちなみに僕の話をすれば、「当たり前」から大きく外れたことは何度かあります。
というか、何なら今も外れ続けているような気がしてならないんですがw
 
「当たり前」から外れたものとして、最初にちょっと触れたように不登校もうつも僕は過去に経験してます(さらっと言うスタイル)。
 
まあでも、他人から見て最も特徴的なのは「4浪して大学に入った」という部分じゃないでしょうか。
 
「実は勉強始めたの20才からなんですよね」って話をすると、よく「高校卒業してから勉強して大学入るなんて大変だったでしょう」という言葉を頂くのですが。
それよりも自分が「社会の”当たり前”からどんどん外れて行っている感覚」がしんどかった。
 
高校卒業して、店頭販売の仕事をしていると言いながら、フリーター同然で実際何をしていたのかよく分からない2年間(実話)。
 
他人から3年(高校入学換算なら5年)遅れで「勉強をすること自体」と向き合ったその後の2年間。
 
どちらも、同級生がみんな大学に入って(わりと進学校だったのでw)、楽しく前向きに(?)人生を送っている中での話です。
 
特に受験勉強中は、会話する相手が家族と個人塾の先生だけという孤独な環境な上、後がないことも分かっていました。
1ヶ月に一度は必ず「センター当日に勉強内容が全て飛んでゼロ点を取る」という悪夢を見ていたので、まあまあの辛さだったと思います。
 
しかも、純粋に受験勉強をしているわけならいざ知らず、「勉強を出来ない自分をどう変えるか」ということを続けてたわけですから、何も出来なかった時期もあって余計に辛い。
(この辺りは前回の記事で少し触れてます)
全然知らん他人もそうですし、言うたら家族から見ても、2浪以上している受験生なのに何も勉強をしていない、いわばただの穀潰しなわけですw
 
「あぁ、こうしてる間にもみんな普通に大学生やってるんだろうな~(深夜3時にネトゲーしながら)」
 
「俺の人生この20才前後の若い時期をガチで無駄にしてね?(これは特に感じてたw)」
 
「この世で何も為さずに俺は終わるんだなぁ(決めつけ)(ダウナー)」
 
こんな感じでネガティブなことも多く考えていました。えぐいですねw
 
 
でも、今振り返ってみると、全て僕にとって必要なものだったと心の底から思います
 
現役で大学に進学したところで、どうせまともに行かずに退学するのがオチだったでしょう。
 
そして、4浪して大学に行くという決断をしなければ、自分の人生を大きく変える先生との出会いもなかった。
今現在の自分を形作るものは、そもそも得られなかったと思います。
 
プラプラしていた2年、そして受験勉強に立ち向かっていた2年間は本当にしんどかったですが、それ以上に僕の大きな財産となりました。
 
 
そして今、僕は広島大学にいます。
大切な仲間も出来ましたし、なんだかんだ色々なことをやってます。
ずっと「書くぞ!!」と思いつつ最後まで書き抜く集中力が続かなかったブログも、こんな感じで書けていますw
 
それも全て、僕が高校卒業後に経た4年間の「無駄」がなければ絶対に出来なかったことでした。
 
 
浪人、留年、休学、退職、不登校などなど。
みんなの”当たり前”と違う道を進むあなたへ。
 
もしかしたら、あなたの進む道は他人から「無駄」のように見えるかもしれません。
世間一般から見たら、「引きこもり」「脱落者」「何やってるのか分からない」「何もしていない」などなど……と言われるかもしれません。
 
それでも、あなたにとってそれが本当に必要なら、恐れずにその道に進んで下さい
 
と言いつつ、実際に恐れないのは不可能だと思います(俺も無理だし)。
しかも、精神的な理由で選択の余地がないことも多くあるでしょう。
不登校をするぞー!!って前向きに言いながらする人はいないんじゃないでしょうか)
 
それでも、これだけは覚えておいて下さい。
 
あなたが社会の”当たり前”から外れて得た経験は、その後の人生を必ず豊かなものにしてくれます。
 
 
そして、ここにも「当たり前」から外れたヤツがいますw
もし「当たり前」と違うことがしんどく感じたら、このブログを読んでみて下さい。
 
「なんや4浪もして大学入ったやつおるんか、1浪くらいなら余裕ちゃう?」
 
「ちょっと学校行かんくらい4浪に比べたら全然ましじゃね」
 
「4浪して大学入ってから、人生前に進めてる人おるんだ~」
 
とか思ってくれれば、僕としてはめちゃくちゃ嬉しいです。
 
多分それが、僕がブログをやる一つの大きな意味なんだと思ってます。